結婚式の際に、日本伝統の白無垢を着たいと思っている女性も多いでしょう。
しかし、白無垢が似合わないのではないかと、ためらっている場合も少なくありません。
白無垢が似合うのはどのような人なのか気になる人もいるでしょう。
この記事では、白無垢が似合う人にはどのような特徴があるのか、白無垢でもブライダルエステが必要なのかといったことについて詳しく解説していきます。
白無垢の特徴を知ろう
白無垢とは、和装の婚礼衣装の中でもっとも格式の高い正礼装です。
白無垢は、古くから用いられている婚礼衣装で、その歴史は室町時代辺りまでさかのぼるといわれています。
武家の娘の婚礼衣装として使われていたことから、もっとも格式が高いとされてきました。
また、神様に仕える人の衣装が白であったことから、白は邪気を払う色だと思われていたのです。
そのため、神聖な儀式に臨むときの衣装とされ、花嫁衣装としても用いられるようになったといわれています。
また、白無垢の白には純潔や嫁いだ家の家風に染まるといった意味合いもあります。
そのため、白無垢は新しい家に入る際の婚礼衣装として相応しいという理由もあるのです。
白無垢にはバリエーションがある!
白無垢と一口にいってもさまざまなバリエーションがあります。白無垢は白い着物で種類がないと勘違いしている人も多いのですが、素材や織り方、柄などによって違いがあるのです。
まず、素材には「正絹」「交織」「化繊」の3種類があります。正絹とは、天然の絹のことをいいます。
天然であるため、真っ白というわけではありません。少し黄味がかっているのが特徴です。
光沢感がありますが、落ち着いていて上品さがあるのが正絹です。また、しなやかで非常に手触りが良いのも特徴となっています。
交織は、縦糸に絹、横糸に化学繊維を使用しています。絹を利用していることで、化繊よりも手触りがよくなることが特徴です。
化繊は化学繊維のことで、真っ白なのが特徴です。長い間白さを保つことができます。しかし、絹よりも手触りがごわつくといったデメリットがあります。
織り方は、「緞子」「錦織」の2種類があります。緞子は、生地の表面がなめらかな織り方で、若干ハリがあります。
清楚な風合いになるのが特徴となっています。錦織は、刺繍のように模様を浮かび上がらせる織り方です。そのため、豪華で重厚感のある風合いになります。
白無垢にはさまざまな柄があります。しかし、どのような柄でもいいというわけではなく、一般的には縁起がいいとされている柄を用いることが多くなっています。
たとえば、鶴や鳳凰、松竹梅などが基本になるでしょう。中には、桜や牡丹といった華やかさの出る柄を用いている白無垢もあります。
白無垢にはどんなアイテムがあるの?
白無垢を婚礼衣装として着るためには、さまざまなアイテムが必要になります。まずは、打掛です。一番外側に着る衣装で、白無垢の場合には白打掛といいます。
白打掛には、おめでたいとされる柄が描かれているのが特徴です。次は、掛下です。掛下は白打掛の下に着る振袖のことを指し、掛け下着と呼ばれることもあります。
基本的には白の掛下を着ますが、色掛下を着る花嫁も増えてきています。
筥迫は、化粧ポーチのような役割を果たすものです。懐紙や白粉といった化粧道具を入れます。
結婚式の場合は、アクセサリー的な意味合いが強く、懐紙だけを入れた紙ばさみが使用されることも多くなっています。
懐剣は、武士の娘が身を守るために持っていた短剣のことを指します。現代では必要ありませんが、この風習が残っておりアクセサリーの1つとして使われています。
末広は、簡単にいうと扇子のことです。扇子の形は末広がりなので、この先も幸せになるようにという意味合いから末広と呼ばれるようになりました。
綿帽子・角隠しも白無垢では欠かせないアイテムです。綿帽子は花嫁の頭をすっぽりと覆う真綿の布です。
もともとは、塵除けや防寒として使われていたのが始まりです。魔除けや災難から身を守る、新郎以外に顔を見せないといった意味があります。
角隠しは、結った髪を白い布で覆うようにするためのものです。怒りや嫉妬といった感情の象徴である角を隠すことで、おしとやかな妻になるといった意味が込められていると言われています。
鬘・簪も必要です。白無垢の際には文金高島田という髪型をするのが一般的です。文金高島田は地毛ではなく、鬘を用います。
簪は、髪を留めるためのアイテムで、個性を表したりおしゃれをするために用います。
白無垢が似合う人の特徴と傾向
白無垢が似合う人の特徴として挙げられるのが、すっきりとした顔立ちをしており鼻筋が通っている、なで肩であることです。
まず、鬘を被るため面長や卵型といったすっきりとした形のほうがしっくりとくるのです。
また、一般的に着物はなで肩や体型に凹凸のない人のほうが似合うとされています。
体型に関しては、着物の厚みでそこまで気にならなくなるため、あまり気にしなくてもいいでしょう。
また、首が細長い人も白無垢が似合うといわれています。着物を着る場合に、首が短いとどうしても詰まった印象になり、着物に顔が埋まっているように見えてしまうこともあるのです。
首が細長いと、詰まった印象になることがなくすっきりと着こなすことができるでしょう。小顔で色白の人も似合います。
色白だと、肌の色に白無垢がマッチするため非常に自然に見えるのです。とはいえ、顔の印象はメイクで変えることができます。
しっかりと和装用のメイクとヘアメイクを施せば、しっくりくることも多いでしょう。
白無垢など和装でもフェイシャルケアやシェービングは必須!
白無垢などの和装は、ウェディングドレスよりも露出が少ないこともあり、ブライダルエステは必要ないのではと考えている人も多いでしょう。
しかし、白無垢などの場合でも、ブライダルエステ是非受けた方がいいものです。
中でも、フェイシャルケアと、シェービングは必須になります。シェービングとは、ムダ毛を剃ることです。
白無垢の場合は露出は少ないのですが、その分見える部分のムダ毛などは気になってしまうものです。
たとえば、うなじは気になる部分として挙げられます。鬘を被ることになりますが、うなじにムダ毛が多いと見え方が美しくなくなってしまうのです。
さらにプロのシェービングを受けると、首が長く見えて和装に映えるような襟足の形に仕上げてくれますので、おすすめです。
綺麗な和装に仕上げるために、うなじから背中にかけてのシェービングをおこなう花嫁さんも多くなっています。
また、シェービングだけでなくフェイシャルケアやハンドケア、首のケアも人気の高いプランです。
顔はかならず見える部分ですから、しっかりとお手入れをしておきたい花嫁さんは多くいます。フェイシャルケアをすることで化粧ノリがよくなったり、肌が明るくなったりすることが期待できます。
白無垢の場合には、通常のメイクとは違い水化粧という特殊な白塗りメイクをすることもあります。
その場合、肌の状態がメイクの仕上がりを大きく左右しますから、しっかりとケアしておきましょう。手や首も見える部分なので、ブライダルエステでケアしておくと和装をより一層美しく見せます。
美4サロンのブライダルエステなら、ブライダルエステコース全てにシェービングが含まれています。
そのため、首や手、フェイシャルケアの際に合わせてシェービングをしてもらうことができるのです。
うなじや背中は自分で手入れのしにくい部分ですから、ブライダルエステでしっかりとお手入れしてもらうと安心して結婚式を迎えられます。
前撮り前にケアをするメリットとは?
白無垢はウェディングドレスと違って肌の露出が少ないことが特徴です。
そのため、白無垢で前撮りする前に肌のケアが必要なのかどうか悩む人もいるのではないでしょうか。
実は事前にケアしておくことにはいくつかのメリットがあるのです。
まず、撮影自体を心置きなく楽しむことができる点が大きいでしょう。
白無垢は露出が少ないとはいえ、前撮りでは顔やうなじ、手などの細部まで鮮明に写ってしまいます。
体のほとんどが隠れる和装の場合、逆にわずかな露出部分が際立って目立つことがあり得るのです。
そこをきちんとケアをしておくことで肌がきれいに見えやすくなり、不安を感じることなく撮影に臨むことができるようになります。
撮影現場ではプロのカメラマンによって最良のライティングが施されますが、肌が明るく健康的に見えるためにも事前の肌ケアは欠かせません。
ケアしなかったことが気になって撮影に集中できなくなってしまっては、せっかくの前撮りも台無しです。
肌に自信があれば、不慣れな和装の着こなしに戸惑ったりカメラを前に緊張したりすることも少ないでしょう。
挙式当日の新郎新婦はなにかと忙しく、特にお色直しで時間のかかる和装は、思うような写真を本番で収めることが容易ではありません。
しっかりケアした肌で臨む前撮りなら、身も心も落ち着いた状態で理想的な写真を残すことができるでしょう。
前撮りに白無垢を着こなすためのケアポイント1:顔
当然ですが、どんな衣装を着て撮影するにしても顔は必ず写るパーツです。
露出の少ない白無垢では、顔の状態や表情しだいで写真全体の印象が大きく左右されることもまれではありません。
一生に一度の写真で後悔しないためにも、最も重要になる顔こそしっかりとケアをしてベストな状態にしておきたいものです。
エステサロンでスキンケアをしっかりと行うと、血色がよく最良な状態に仕上がるため華やかな印象になりやすいでしょう。
そこで、 結婚式前の花嫁だけの特権といえる「ブライダルエステ」を利用するのが良いでしょう。
ブライダルエステの特徴は、「挙式日」や「前撮り日」というゴールに向けて美肌や引き締めなどのケアをするものです。
目標の日に向けて、最良の姿にしてくれるでしょう。
エステサロンでのスキンケアは、エステティシャンによるハンドケアでお肌の内側の細胞を活性化し、ターンオーバーを促進させることで、トラブルのない美しい肌をめざしたり、
浸透性の高い美容化粧品や、美容機器によって、肌の深部に栄養を届けたりすることで、美肌効果が得られます。
また、白無垢の場合は、水化粧という特殊な白塗りメイクをすることもあります。メイクのノリをよくするためには、スキンケアだけでなくシェービングも欠かせません。
眉毛や口まわりはもちろん、おでこ・頬・小鼻・耳たぶのうぶ毛もきちんと処理することが大事です。シェービングには、カミソリを用いるレザーシェービングと、電気シェーバーによるソフトシェービングの2通りの方法があります。
レザーシェービングの特徴は仕上がりが美しく、きれいな状態がキープできることです。
一方、ソフトシェービングは刺激が少ないことがメリットといえるでしょう。
体毛が濃い人なら深く剃ることができるレザーシェービングが、体毛が薄く敏感肌の人なら刺激の少ないソフトシェービングが適しているかもしれません。
シェービングはうぶ毛の除去だけでなく、肌の透明度や美しさを引き出す効果にも期待できます。
白無垢に映えるメイクを目指すなら、顔のスキンケアとシェービングが大切なポイントです。
前撮りに白無垢を着こなすためのケアポイント2:うなじ
白無垢を着るときに水化粧をする場合は、顔だけでなくうなじにも施されます。
そのため、うなじも重要なパーツであることに変わりなく、しっかりとお手入れをすることが肝心です。
特にうなじのシェービングは、顔と同じように前撮り前のケアとして欠かすことができません。
生涯の思い出となる白無垢姿の前撮りでは、斜めや横からなどいろんなアングルを撮影することもあるでしょう。
カメラ視線から見てもうなじは意外に目に付くパーツなのです。
女性らしさの象徴であるうなじを効果的に見せるためには、エステのようなプロの手による施術がおすすめです。
地毛をアップにして角隠しをかぶる和装スタイルは、白無垢ならではの華やかさがあります。
その華やかさを際立たせるのが、首を長く見せるブライダル仕様の形です。
プロが襟足を整えることで、スラっとした長い首の後ろ姿が実現できるのです。
うなじは自分では見えない部分であるので、実は日焼け痕が残っていたり、それがシミになっていたり、トラブルが多い箇所でもあります。
白無垢では前述の通り、着物が白いため肌のトラブルが目立ちやすいので、しっかりとお手入れしたいものです。
地毛ではなくかつらをかぶる場合でも、うなじにうぶ毛が残っているとかつらとの境界線がくっきりと出てしまう危険があります。
セルフケアではお手入れが行き届かない部分も、プロのシェービングスタッフなら美しく仕上げてくれます。
美しい襟足は和装の重要なポイントになるので、ブライダルのプロに任せるほうが安心といえるでしょう。
前撮りに白無垢を着こなすためのケアポイント3:手
白無垢の装いには、さまざまな和装小物がコーディネートされます。
花嫁が手にする婚礼用の扇子もその一つで、それを持ちながらのポーズも前撮りでは珍しくありません。
そのため手元までしっかりピントが合った写真も想定の範囲内と考えるべきです。
たとえ小物を持っていなくても、肌の露出が少ない白無垢では手にも視線が集まりやすくなります。
そこで準備しておきたいポイントとなるのが、手のケアです。
しなやかで白い手は、花嫁としての振る舞いや所作を引き立たせ、和装をより美しく演出してくれるでしょう。
反面、カメラがクローズアップした手にムダ毛が残っていれば、それは花嫁にとって一大事です。
手は日焼けしやすい箇所ですので、しっかりと美白ケアをすると結果が出やすいでしょう。
また、ムダ毛を剃るシェービングなども行い、エステでしっかりハンドケアをしておきましょう。
いずれにしても衣装で見えにくい手のケアにも、きちんと意識を傾けることが重要です。
ブライダルエステで前撮りや結婚式の準備を万全にしよう
ブライダルエステは、シェービングや肌の調子を整えるといったことだけでなく、体を引き締めたり小顔効果を高めることも期待できます。
そのため全身がすっきりとして、和装を綺麗に着こなせるようになるのです。
露出がないから必要ないと思わずに、和装であってもブライダルエステを受け、万全の状態で結婚式を迎えられるようにしましょう。